加賀強盗殺人 犯人に大声「ドロボー」

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防犯カメラに写された犯人とみられる男=県警提供

加賀市桑原町の「ローソン加賀桑原町店」に3日未明、刃物を持った男が押し入り、店長の山崎外茂治(ともじ)さん(68)が殺害された強盗殺人事件。防犯カメラの映像には、山崎さんが犯人を相手に「ドロボー、ドロボー」と大声を出し、必死に抵抗する様子が残されていた。山崎さんは県弓道連盟会長を務めており、弓道関係者や地元に大きな衝撃が走った。

大聖寺署捜査本部によると、山崎さんは左胸と左上腕部を刃物で刺され、レジカウンター前にあおむけに倒れていた。犯行に使われたとみられる包丁が、店内に残されていたという。

山崎さんは2日午後9時45分から1人で勤務していた。犯行当時、店内に客はおらず、山崎さんだけだった。同店内外には、計5台の防犯カメラが設置されている。同本部が公開したカメラの画像では、押し入った男は、フード付きの緑色カッパの上から青色カッパを着込み、マスクと白色手袋をしていた。左手には、白い袋と包丁らしきものを持っていた。

また、防犯カメラには、青色の2トントラックに店を出た男が乗り込むところが映っており、県警は情報提供を呼びかけている。

映像には音声も記録されており、売り場にいた山崎さんは、侵入した男にカウンター内に押し込まれたが、「ドロボー、ドロボー」と大声で叫んで抵抗。もみ合いになった後、男は逃げた。男が店内にいたのは約1分間。捜査関係者によると、レジの金は残されていたという。同本部ではレジの金目当てで侵入した男が店長の抵抗に遭い、何も取らずに逃走したとみて男の行方を捜している。

現場はJR動橋駅から南へ約1・5キロの国道8号沿い。住民の話では、車両の通行が絶えることはないが、夜間は歩行者がほとんど通らないという。近くの飲食店の男性店長(27)は「事件を知り、驚いた。従業員も心配しているので何か対策を考えなければ」と不安げに話していた。

     ◇

ローソン広報によると、同店はフランチャイズで、山崎さんは1998年から店長兼経営者を務めていた。同店のパート従業員、嶋崎小百合さん(46)によると、山崎さんは妻と長女と一緒に店を切り盛りしていたという。夜間は山崎さんが1人で働くことが多く、「毎日仕事で疲れているのに、みんなに笑顔で接していた。人のことを思いやれる人だったのに......」と悲しんでいた。事件を受けて、ローソンは同日、各店舗の防犯体制強化のため、社内に対策委員会を設置することを発表。新浪剛史社長が事件現場と山崎さん宅を訪れ、冥福を祈った。

(2010年11月4日  読売新聞)


~アイピー総研編集部より~

今やコンビニには防犯カメラ設置は必須になってきているようです。このような事件もきっとあの映像が犯人逮捕の、犯人の罪立証時の証拠となるであろう。ご冥福をお祈りしたい。

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このページは、adminが2010年11月 4日 19:30に書いたブログ記事です。

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