ウーマンアイ痴漢は許さない 怒る女子高生大人も手助けを

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痴漢犯罪防止キャンペーンでビラを配る女子高生=2010年9月、埼玉県・大宮駅



防犯カメラ設置の是非などで話題になっている電車内の痴漢対策。被害を最も受けやすいとされる女子高生に身を守るコツを教え、防犯意識を高める動きが活発化してきた。被害者が大声を出し、周囲が協力するのが痴漢摘発の早道だが、勇気を振り絞った被害者を手助けできるか。大人の姿勢も問われている。
 今年6月。埼玉県警鉄道警察隊が県内の高校で開いた防犯授業の直後、1年生の女子が友人に付き添われ「昨日の夜、痴漢されました」と申し出た。被害者の大半が泣き寝入りする中「犯人逮捕に協力を」との県警の要請に応えた行動だった。
 現場は東京と埼玉をつなぐJR埼京線の車内。首都圏の鉄道でも特に痴漢被害が多いとされる。
 30代とみられる男3人が、たまたま乗客のトラブルがあった車両から生徒を救うふりをして別の車両のドア付近に誘導、囲むようにして下半身などを触ったという。被害者を逃げにくくして犯行に及ぶ、こうした悪質な事例も出てきている。
 乗換駅でやっと振り切ったという生徒は「痴漢と気付いた後も怖くて声が出せなかった」と話した。制服で電車やバスに乗る女子高生は標的になりやすく、今年の春と秋の取り締まり強化期間に摘発された首都圏の痴漢事件の被害者は、高校生が3割超で最多だった。
 埼玉県警の加藤雅子警部補は「黙っていると痴漢行為はエスカレートする」と撃退法を伝授する。例えば相手の指を1本つかみ、手の甲側にぐいっと折り曲げる。腕力がない女性でも相手を逃がさず、強いダメージを与えられる。その指を持ち上げ、相手の顔を確認するのも冤罪防止には大切だ。「そこで周囲に『一緒に駅員さんのところまでお願いします』と協力を求めて」と加藤さん。
 「私たちは痴漢を許しません!」。今年9月、埼玉県大宮駅。痴漢犯罪防止キャンペーン式典で一日鉄道警察隊長を務めた埼玉栄高3年の横手なつきさん(18)は、はっきり宣言した。女子高生が運動の前面に立つのは今年から。「被害者の心の傷はずっと残る。私たちは闘います」と強調した。
 ただ彼女たちには「声を上げても孤立するのでは」との不安も強いという。警察庁が今年8月にインターネットで実施した意識調査では、痴漢を目撃した男性の45%が何も行動しなかった。一方、通報せずに泣き寝入りした被害女性は89%。
 警察は埼京線の一部に導入された防犯カメラの広がりを期待するが、費用負担のほかプライバシー問題も絡み、設置はなかなか進まない。
 過去に痴漢の冤罪事件を担当し、痴漢行為への社会の無関心を痛感したという大阪の長野真一郎弁護士は「警察や鉄道会社が対策に前向きに取り組み、被害を察知した人が『どうしたの』と声を掛けるだけで、社会は痴漢を許さないという意思表示になるし、冤罪防止にもつながる」と話す。  ・・・河北新聞社より・・・

~アイピー総研編集部より~

この記事を読んだあとに部内の男性3人で「もし痴漢現場を目撃したらどうする?」・・・確実に手助けする 1名・自分の時間と状況により手助けするかもしれない 2名 という結果でした。冤罪などもからんでくると余計に助けづらいのかもしれませんね。



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このページは、adminが2010年11月 8日 19:53に書いたブログ記事です。

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