年末は特殊詐欺にご用心

元刑事 シニア防犯アドバイザーの防犯コラム

年末は特殊詐欺被害が増加します。

オレオレ詐欺、架空請求詐欺、還付金詐欺などの特殊詐欺の被害が一番多いのが12月です。自分は大丈夫だと過信せず、被害に合わないために十分警戒しましょう。

特殊詐欺とは?

被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、
指定した預貯金口座への振込みその他の方法により、
不特定多数の者から現金等をだまし取る犯罪を特殊詐欺といいます。

警視庁 特殊詐欺対策ページ

冒頭でもお伝えしました通り、特殊詐欺とは、オレオレ詐欺のほか、融資保証金詐欺、金融商品詐欺、ギャンブル詐欺、交際あっせん詐欺などの手口もあります。言葉巧みに被害者をだましてお金を取ります。

なぜ12月に多い?

ではなぜ特殊詐欺は12月に多いのでしょうか?その主な理由としましては、

・年末の為、医療費や税金などの還付金に便乗した詐欺が増加する。

・「年内に手続きをしなくては間に合いませんよ」などと期限を切って被害者を焦らせることで口座番号などを言葉巧みに聞き出してくる。

・旅行に行くためだったり、お年玉のためだったり、どうしても手元にお金を持っていることが多くなる。

・金融機関等の協力により未然に防止されていたものが、繁忙期の12月は従業員などの目も届きにくくなりがちになる。

などの理由があるようです。

被害に合わないために

犯人側もあの手この手で狙ってきます。

いつも以上に警戒力を高め、離れて暮らす高齢者などがいる方は、注意を促して楽しい年末年始を過ごしましょう。

平内マモル(ハンドルネーム)

元刑事課の警部補として犯罪と対峙する現場で様々な事件捜査の指揮を行い29年間警察署内で活躍。
現在、シニア防犯アドバイザーとして株式会社アイピー総研に在籍中。犯罪・防犯に対する豊富な専門知識と経験を元に真の安心、安全をご提案いたします。
経歴
8年間地域警察に従事した後、21年間刑事課の警部補を歴任
主な実績
本部長表彰 所属長表彰
平成27年度 優良警察職員表彰受賞
令和2年度 優秀警察職員表彰受賞

座右の銘 沈着果断

元刑事シニア防犯アドバイザー平内マモル