コインランドリーで盗難被害に遭わないためには?

元刑事 シニア防犯アドバイザーの防犯コラム

洗濯物の放置は要注意!

コインランドリー

コインランドリーは24時間営業で大量の洗濯物が乾燥までできて非常に便利な場所です。そんなコインランドリーで多く発生している犯罪が洗濯物が盗まれるという事件です。この手の犯人は常習性があって、捕まるまで何回も犯行を繰り返すのが特徴ですが、なぜ、そうなるのか原因は色々あげられます。

まず、被害者が警察に被害届を出しにくいという点があげられます。その理由は、面倒くさい、恥ずかしい、自分の勘違いかもしれないと思う、そもそも被害に気付かない、など理由は様々です。被害に気付かないというのは、洗濯物の中から1点、2点だけなくなっているので、被害に気付かない人もいるのです。

犯人は帽子やマスクで変装している

次にあげられるのが、防犯カメラに写っている犯人が誰なのかすぐには判明しないということです。最近のコインランドリーには防犯カメラが付いていますので、その映像を見れば犯人の犯行状況が記録されています。

しかし、犯人もカメラが回っていることを承知の上で犯行を行いますので、個人が特定されないように、帽子、マスク、眼鏡など対策をとっていることが多いのです。ですから、犯人の特定までに時間がかかることが多いのです。

盗難対策は終わった洗濯物を放置しないこと!

被害に遭わないためには自己防衛するのが一番です。被害に遭う状況としては、洗濯後に洗濯機の中やかごの中に放置したままにしている状態がほとんどです。犯人は洗濯中の洗濯機を止めてまでは物色はしません。ですから、終了予定時間の前には店舗に戻り、終了と同時に持ち帰ることが一番です。店内に貼られたご利用のお願いなどに”終了後は、洗濯物をすみやかに取り出してください”と書いてあることが多いので、後で取りに行けば良いいと思わないことが、被害を防ぐ一番の方法です。コインランドリー店での洗濯物の放置は十分注意しましょう。

平内マモル(ハンドルネーム)

元刑事課の警部補として犯罪と対峙する現場で様々な事件捜査の指揮を行い29年間警察署内で活躍。
現在、シニア防犯アドバイザーとして株式会社アイピー総研に在籍中。犯罪・防犯に対する豊富な専門知識と経験を元に真の安心、安全をご提案いたします。
経歴
8年間地域警察に従事した後、21年間刑事課の警部補を歴任
主な実績
本部長表彰 所属長表彰
平成27年度 優良警察職員表彰受賞
令和2年度 優秀警察職員表彰受賞

座右の銘 沈着果断

元刑事シニア防犯アドバイザー平内マモル

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警察官歴8年、刑事歴21年のシニア 防犯アドバイザーが情報発信!
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