6月15日から21日にかけて山梨県峡東地域で笛吹市をはじめ5つの地区で、収穫前の桃が大量に盗まれる被害が相次いで発覚されました。
高級品種「日川白鳳」や「みさか白鳳」などの被害は合わせて約9400個、237万円相当に上るそうです。
地元警察では同一グループによる計画的な組織犯罪として捜査しているとのことで、笛吹警察署のホームページに不審者や不審な売買などの情報を求める『果実泥棒』情報提供ボックスが開設され情報提供を求めています。
県が防犯対策費の助成を決定
事件後の21日の定例会見で、長崎知事から防犯対策費の助成を行うことが明らかにされました。防犯カメラやセンサーライトのなどの機器の導入補助、夜間パトロールなどの防犯対策費用が助成されるそうです。
県のHPで21日に開かれた会見の質疑応答のやりとりが一部公開されています。
記者『今の関連で例えば、防犯の何かを買う場合であっても、例えば今買ったものを後でこれを購入しましたってことで、申請ができるのか。』
知事『それも対象だと思います。機器設置をされる方はどんどんやってくださいということだろうと思います。』
報道によると、JAふえふきでは数百台の防犯カメラの設置を検討していることがわかりました。
被害を繰り返さないためにできること
長い年月をかけて大切に育てた作物が、収穫を目前に一夜にして盗まれてしまうことは、計り知れない喪失感だと察します。このような被害を繰り返さないために、何ができるのでしょうか?防犯カメラを設置すれば、録画映像を見ることで犯行の現場を振り返ることはできます。犯人を特定できるかもしれません。
ただし、いくら防犯カメラを設置しても過ぎた犯罪を振り返る時は農園の作物は既に盗まれています。本当に農家の方が望むことは、盗難を防ぎ大切な作物を守ることではいしょうか?
侵入者の多くは、強い光と大きな音を警戒します。例えば農園入口にセンサーを設置して敷地内に侵入しようとするとパトライトを回転させる、大きな音で警告するなどで犯人を威嚇撃退させることは有効です。
さらに、AI自動検出システムアラート通知機能を使えば人の動きを自動的に検知し、センサーが感知した瞬間に農家の方にメールを送信して異常事態を通報することができます。
このように防犯機器とカメラを連動させたシステムで犯人を撃退し、犯罪をあきらめさせることが最も重要だと考えます。
私たちセキュリティ総研は、被害に遭わないために犯罪を未然に防ぐ「パッシブ防犯」を提案し続けます。
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記事執筆:セキュリティ総研 防犯ブログ編集部