レンズの種類
防犯カメラのレンズの種類は主に以下の種類があります。
- ①バリフォーカルレンズ
- ②電動バリフォーカルレンズ
- ③広角レンズ
- ④望遠レンズ
防犯カメラは目的に合った箇所に設置し、目的に応じたカメラを選定する必要があります。
バリフォーカルレンズ
バリフォーカルレンズは画角と焦点距離を変えることが可能で、撮影したいターゲットにあわせた調整ができます。
バリフォーカルレンズは可変焦点レンズとも言われています。
防犯カメラ設置後に画角(被写体の映る大きさ)を変えたい時にも設定変更ができます。
◆メリット
・1つのレンズで広範囲も狭い範囲も撮影が可能なため環境や用途に併せて柔軟に適応させることができます。
・防犯カメラの設置位置を動かすことなくレンズ調整で行うことができます。
なので、カメラを移動させたり、レンズを交換する必要がありません。
◆デメリット
・自動でピント調節されない為、画角調整した後はピントを合わせる必要があります。
電動バリフォーカルレンズ
上記のバリフォーカルレンズのデメリットを解消してくれるものがあります!電動バリフォーカルレンズです。
性能はほぼバリフォーカルレンズと同じです。しかし、バリフォーカルレンズは手動でピントを合わせなくてはいけないのに対してこちらは「電動」なので、
画角や焦点距離を変更した場合カメラが自動でピントを合わせてくれます!
画面操作のみでピント等を合わせられる為、一人作業で画角変更が出来ます。
◆メリット
・画角や焦点距離を変更した場合カメラが自動でピントを合わせてくれます。
・画面操作のみでピント等を合わせられる為、一人作業で画角変更が出来ます。
◆デメリット
・一度カメラの向きを決めてしまうと、電動で画角調整が出来るのは、映像の真ん中に対してのみとなります。
・映像内の右上の対象物をズーム(望遠)したい場合は、脚立を立てて、カメラの向きを右上に変更する必要があります。
※見たい画角によっては、電動バリフォーカルレンズも一人作業で画角調整が難しい場合もあります。
広角レンズ
広角レンズは、レンズの焦点距離が短く画角が広いので広範囲の撮影に適しています。
一般的には60°から100°のレンズが広角レンズとされています。
手前のものは大きく遠くのものは小さくという遠近感が強調される為、広い範囲の人物や物を映し出せるのが特徴です。
◆メリット
・広角レンズは広範囲を一体的に撮影できるため、防犯カメラの台数を減らせます。
・広範囲の人や状況の動き・変化を一体的に把握できます。
・高い位置に設置すれば1台で全体を把握することが可能です。
◆デメリット
・映像が湾曲してしまうため映像確認作業に時間がかかります。
・広い範囲を大きく撮影するため広角レンズ特有のゆがみが発生します。
・高画質で撮影しても、文字が潰れてしまったり白飛びして文字が認識できないことも。
望遠レンズ
一般的なレンズに比べて、焦点距離が長いことが特徴です。遠くの対象物を至近距離で撮影したい場合や、車のナンバープレートの撮影等に活躍します。
◆メリット
・目的を絞り集中撮影することに適している為はっきりと細部まで撮影できます。
例:駐車場の入口に設置し、ナンバープレートを鮮明に撮影できます。
◆デメリット
・映像が湾曲してしまうため映像確認作業に時間がかかります。
・広い範囲を大きく撮影するため広角レンズ特有のゆがみが発生します。
・高画質で撮影しても、文字が潰れてしまったり白飛びして文字が認識できないことも。
・撮影範囲が狭く、限られた箇所しか撮影できません。
・光を集める性能が他のレンズと比べて少し劣る為、映像が少し暗くなります。
ズームの違い
防犯カメラのズーム機能は2種類あります。
◆デジタルズーム
撮影範囲を変えずに撮影した画像の一部を引き伸ばしたり切り抜いたりして拡大します。
トリミングのようなもので、元の画像のサイズは変わりません。大きくすればするほ画素数は減って画像は荒くなってしまいます。
録画の見返しで詳細を確認することが多いです。
◆光学ズーム
レンズの焦点距離を大きくしたり小さくしたりして拡大します。
デジタルズームとは違って実際の画像をズームしているので、大きくしても画素数に影響がでることがありません。
リアルタイムで詳細を確認する時に使用することが多いです。
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