POE給電システムとは?
PoEとは、「パワー オーバー イーサネット※1(Power over Ethernet)」の頭文字です。
簡単に言えば、コンセントからではなくLANケーブルによって電源を送電します。
「PoEに対応しているカメラの場合」設置位置周辺に電源(コンセント)が無くてもPoE給電機器から電源供給ができます。
PoE給電機器を、PoE給電付きネットワークハブと呼び、給電機能に対応していることを示す黄色いラインが付いています。
POEハブ配線例

POE給電システムのメリット
①電源の追加工事不要で天井に防犯カメラを設置できる。
PoE給電ハブで電源が取得できる為、カメラ設置付近に電源(コンセント)を作る必要はありません。
②配線がすっきり!
LANケーブルがあれば電源が取れる為、カメラを設置する際の配線がすっきりします。
③接続がとっても簡単
接続がLANケーブルのみの為、ややこしい接続をしなくても使用できます。
④将来的な増設もしやすい
配線工事がPoEまでで事足りる為、増設したい時も手間になりにくいです。
PoE使用時の注意点
①使用LANケーブルの種類
LANケーブルにも給電種類があります。Cat5e以上を推奨します。
②供給・使用電力の違い
PoEでも供給・使用電力の違いがあります。
難しい説明は割愛しますが、一般的なネットワークカメラであれば、PoEで問題ありません。
しかし、首を動かせるネットワークカメラなどの場合
「PoE+」という、より大きな電力を供給できる機器が必要となります。
※メーカーによっては、ハイパワーPoEという物も存在します
③ポート数
差込口のすべてに給電機能が付いているわけではありません。
使用する物によって変わってきますので確認しましょう。
上記でご説明していますが、最近の物は給電機能がある差込口には黄色いラインが入っており
パッと目で見て分かりやすくなっています。
④最大給電
最大給電も確認しましょう。
使用する電力の合計が、PoEの最大給電量よりも大きくなってしまうと意味がありません。
上回ってしまわないように注意が必要です。
POEシステムの給電距離
PoEではイーサネット規格に準拠したLANケーブルを使うので最長100mは給電できる規格になっています。
LANケーブルの品質によっては、給電できる距離が100mに満たない可能性もあります。
長さが足りない場合は新たにハブを設置して配線距離を伸ばしていきます。