防犯カメラの設置は、ほとんどの場合設置工事が必要です。工事の質は、設置位置や施工方法、仕上がりの美しさが良し悪しを見極めるポイントになります。そこで、失敗しない工事会社の選び方についてご説明します。
防犯カメラの設置工事とは?
防犯カメラの設置には、下記の内容の工事が必要です。
- カメラの取付工事
- カメラの電源線配線工事
- カメラ同軸線LANケーブル配線工事
- 配線を保護隠蔽する配管工
- カメラ配線の取り込み工事
内容を見ると、素人ではちょっと難しい工事であることが分かります。そうなると、「知り合いに大工さんがいるから、その人に頼もう」もしくは、「近くの電気屋さんに頼もう」と思われる方が多いかと思います。中には、「とにかく安く仕上げたいから、機器はネットで購入してどうにか自分でやってみよう」というチャレンジャーもいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、防犯カメラには設置工事だけでは意味がないという落とし穴があるのです‼というのも、防犯カメラは犯罪防止効果と合わせて、事故や事件が起きた時に証拠映像をしっかり撮影できなければ意味がありません。下記に設置工事の失敗例と原因を記載します。
ダメな工事 5つの失敗例!
1.設置位置が高すぎる!
カメラを取り付ける位置が高すぎて、人物が真上から撮影されています。このままの映像では、出入りする人の顔がはっきり映らず誰なのか確認ができません。映っている顔がわかならい撮影データは、犯罪の証拠にはならないのです。カメラの画角や防犯の知識がないのが原因です。
2.配線が露出している!
配線が露出しているため、ケーブルが切断される恐れがあります。天井裏の隠蔽工事や配管での施工が基本です。施工に関する知識が無いのが原因です。
3.逆光で真っ黒
カメラの光の取り込み方が悪く、逆光になっています。映像は真っ暗で人の顔が認識できません。機器の性能を理解していないのが原因です。
4.機種の選択ミスと粗悪な処理
ビニールテープでぐるぐる巻きという悲惨な処理に加えて、そもそもこの形状のカメラは防水ではありません。屋外設置は不向きです。これでは、泥棒にもダミーです!と宣言しているようなものです。防犯カメラの知識、施工に関する知識共にないのが原因です。
5.配管が固定されないまま放置
配管がしっかりと固定されないまま、だらりと下がっています。施工方法が雑なのが原因です。
上記のように、経験や知識ないと業者に頼むと施工に問題があったり、機器の選定や設置位置を間違えて工事が行われる可能性があります。機器の選定や設置位置については、防犯の専門知識をもつ防犯設備士にご相談されると失敗しません。防犯機器について実績のある業者を選びましょう!
電気工事業者は防犯のプロじゃない?
防犯カメラも電気機器だからと、機器をネットで購入して施工は電気工事業者に依頼される方もいらっしゃると思います。防犯カメラの施工を多数行っている業者もあるかと思いますが、基本的には電気工事業者は電気の配線工事や、照明の設置やエアコン設置工事などが主な業務内容です。機器の取り付けはできても、防犯に関する知識はないものと考えた方が良いです。
防犯に関する知識がないと、失敗例にあるように設置箇所が悪く証拠映像として使えない!と後悔するはめになるかもしれません。機器の性能を理解せずに不適切な場所に取り付けてしまった、ということが起きるかもしれません。
まとめ
防犯カメラ工事は、防犯設備士が在籍している専門業者に依頼されることをおすすめします。また、施工に関しても防犯カメラに精通していない業者さんだと画角が悪かったり、防犯の意味がない施工が行われる恐れがあります。電気工事業者に頼むこともできますが、失敗しないためには機器や工事についてしっかり説明ができる防犯カメラの専門業者を選ぶことが大切です。
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記事執筆:セキュリティ総研 防犯ブログ編集部
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