マンションには防犯カメラが付いていて当たり前の時代になってきました。しかし、エントランスや駐車場にはカメラが付いていてもエレベーターにはついていないマンションも多いと思います。なぜかというと、既築マンションのエレベーター内に設置をするのは容易ではないからです。とは言え、密室状態になるエレベーター内の安全も確保したいですよね。そこで、今回は既築マンションのエレベーター内カメラを設置するにはどのようなことが必要かご説明したいと思います。
配線の問題
先ず、防犯カメラの配線についてご説明します。防犯カメラは、基本的に有線でのシステムとなります。(なぜ有線なのかは、こちらの記事を参照下さい。⇒ワイヤレスカメラを選んでも、配線工事が必要な理由)
カメラと録画機をケーブルでつなぐ必要があるのですが、エレベーターは人が乗るカゴと呼ばれるものが上下します。なので、カゴが上下しても配線が切れないようにシャフト(エレベーター走行する縦穴の空間内)を上から下まで往復した配線が必要となり、階数が高くなればなるほど、配線の距離が長くなります。
また、カゴが上下する際に配線も一緒に動くのでより曲げに強い配線を使用しなければなりません。その上、シャフト内を配線するにはカゴを動かしながらカゴ上に乗って配線工事をする必要もあります。 その為、経験のある専門業者でなければなかなかシャフト内の配線をすることは難しいのです。
費用の問題
先程説明したようにエレベーター内を配線する工事は危険も伴い容易ではありません。そして、カゴはエレベーター保守会社に操作してもらう必要があります。配線距離が平面に設置するよりも長くなるために費用がかさみ、危険工事の為工事費用が通常工事よりかかります。そして、エレベーター保守会社の立ち合い費とかかる費用が通常カメラ1台設置するよりも数倍かかってしまうのです。
+αの安心
とは言え、エレベーター内はマンションの共有部で唯一密室になる場所です。外からも見えず、助けもすぐに呼ぶことができません。ですので、マンションのセキュリティ強化には欠かせない設置場所でもあるのです。また、1階のエレベーターの前にモニターを設置することによりエレベーター内の状況が確認できるため、よりセキュリティ面での効果が高くなります。
まとめ
既築のマンションには少々ハードルが高い設置場所ではありますが、マンションのセキュリティ強化には欠かせない設置場所であることは間違いありません。特に、一人暮らしの女性や子供が多いマンションには設置をお勧めします。 カメラ設置や入れ替えをご検討されていましたら、ぜひ防犯対策相談室Laboへお問合せください。工事やネットワーク設置など経験豊富な防犯設備士がお客様の疑問やご要望にお答えします!
記事執筆:セキュリティ総研 防犯コラム編集部
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