脱衣場狙いに気を付けて
10月11日から、全国旅行支援が始まり、旅行に出かける方も多いのではないでしょうか。各地の温泉地でも多くの観光客が訪れ、温泉を楽しむ姿が見られます。この時期に被害に遭いやすいちょっと変わった犯罪は、大浴場に置かれた脱衣籠の中の金銭を狙う泥棒「脱衣場ねらい」の手口です。
落とし穴は籠に置かれた部屋の鍵!
最近は防犯意識が高まりましたので、無施錠の状態で置かれている脱衣籠に財布などをいれたまま入浴する人はほとんどいませんが、旅館などの宿泊客で部屋の鍵を脱衣籠に入れたまま入浴している人はまだいるようです。
客室の鍵を専門に狙っている泥棒もいて、手口としては、お客の入浴中に脱衣籠から部屋の鍵を持ち出して、客室から現金などを盗みだし、鍵を戻すといった手口です。
脱衣場で起きる犯罪は証拠が残らない
脱衣場には防犯カメラがありませんので、犯行が映像で残ることはありませんし、被害者も被害に気付くのが遅くなり、なかなか厄介な手口です。
このような、泥棒もいるということを知っていれば防犯意識も高まりますので、注意して旅行を楽しみましょう。
元刑事のシニア防犯アドバイザー 平内マモル
元刑事課の警部補として犯罪と対峙する現場で様々な事件捜査の指揮を行い29年間警察署内で活躍。
現在、シニア防犯アドバイザーとして株式会社アイピー総研に在籍中。犯罪・防犯に対する豊富な専門知識と経験を元に真の安心、安全をご提案いたします。
経歴
8年間地域警察に従事した後、21年間刑事課の警部補を歴任
主な実績
本部長表彰 所属長表彰
平成27年度 優良警察職員表彰受賞
令和2年度 優秀警察職員表彰受賞
座右の銘 沈着果断
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