入退室管理とは、通常のセキュリティソリューションとしてだけではなく、管理機能を併せ持ったシステムです。 ピッキングや鍵の複製等で起こる不法侵入を防ぐ防犯的用途と、 いつ、どこに、だれが出入りしたか≫を制限、管理する為の出入管理の用途、この二つの機能を同時に実現します。
情報漏洩や個人情報保護法などの情報に関するリスク
例えば、日本情報処理開発協会が掲げる「プライバシーマーク制度における監査ガイドライン」では、
個人情報の適正な管理を義務付けし、建物への入退館、部屋ごとの入退室に資格付与細則を設けているかどうか、等の監査項目を設けています。
また、経済産業省の「個人情報の保護に関する法律についての経済産業分野を対象とするガイドライン」には入退室管理を実施している、物理的に保護されている室内で、個人錠を取り扱う業務やシステムを行う事が望ましい、と定められています。
入退室管理システム 例
ICカードによる入退室管理を行っているものと仮定した例です。
コールセンターの場合
担当業務 | 業務内容 | |
アルバイト : Aさん | 自分の作業場であるオペレーションルームαとエントランス、更衣室のみ立入可能 | |
中堅社員 : Bさん | 自分の作業場であるオペレーションルームβとエントランス、更衣室に加えて、応接室への立入許可 | |
管理職クラス : Cさん | 管理職なので両方のオペレーションルームとエントランス、 更衣室、応接室に加えて、重要なデータを扱うデータ室にも入室可能。 | |
重役クラス : Dさん | 全ての部屋への立入可能 |
製造工場の場合
担当業務 | 業務内容 | |
アルバイト : Aさん | 作業場、梱包所のアルバイトの方は、それぞれのエリアにのみ立入可能 | |
アルバイト : Bさん | 自分の作業場であるオペレーションルームβとエントランス、更衣室に加えて、応接室への立入許可 | |
管理職 : Cさん | それぞれのエリアに加えて、情報部署にも立入可能 施設全体の管理担当者の方はすべてのエリアに立入可能 |
入退室管理システム 構築
1.鍵をどのようなものにするのか? 電気錠、電磁石錠
2.どのように認証するのか? ICカード、生体認証
3.どのように管理するのか? 管理ソフトの有無
大きく分けてこの3つのカテゴライズから組合わせていきます。
予算と希望するセキュリティレベルによって、システム構成も変化します。