割引シールの貼り替えは詐欺罪?

市民の安全を守る元刑事シニア防犯アドバイザーのマモルです。スーパーなどで夜になると総菜などによく割引シールが張られますが、この割引きシールを悪用して商品を安く買う犯罪があります。

割引きシールの不正使用は、重大な罪です!

万引は窃盗罪、シールの張り替えは詐欺罪

割引シール張り替えのパターン

  1. 商品に貼られた割引シールを剥がして、別の商品に貼りかえる
  2. 自宅から持ってきた割引シールを店頭の商品に貼る

この種犯罪は、行為によって罪名が変わり、詐欺罪、電子計算機使用詐欺、窃盗などの罪になります。

店員さんがいるレジで支払う場合

店員さんがいるレジで支払う場合、店員さんを騙して商品を安く買うので詐欺罪です。

セルフレジで支払う場合

人を騙していないので、電子計算機使用詐欺罪になります。

店員さんがいるレジで支払っても、セルフレジでも状況によっては窃盗罪が適用され場合もあります。

値引き商品で殴り合い!

割引シールが貼られた商品はお買い得感があるため人気がありますが、その商品を巡って暴行事件に発展した例もあります。

値引きされたお寿司が2つ残されており、品定めをしていたお客がいたところ、後から来たお客がその2つのお寿司を躊躇なく買い物かごに入れました。最初に見ていたお客はそのお客に2つも買わずに1つを残せと言ったのです。

しかし、お寿司を買い物かごに入れたお客がその話を無視したところ、お寿司を取られたお客が相手を殴ったのです。こんなことでと思うかもしれませんが、人それぞれ感覚、価値観は違いますので笑いごとで済まされないことあります。

商品を割引前にキープ!割引の時間を待つ迷惑行為

他にも、悪いことではないかもしれませんが、割引シールが貼られる時刻を知っているお客が時間前に好きな商品を買い物かごに入れ、店員がシールを貼り始める時間まで店内を徘徊し、割引の時間まで待つのです。その後、時間なると店員にかごの中の商品にシールを貼るよう求めるお客がいます。割引時間前にかごに入れた商品を定価より安く売るように強制することは、お店にとって大迷惑な行為です。

割引シールは魅力的ですが、いろいろな人生模様も生み出すものになっています。スーパーなども割引シール貼り換えの防止策をとっていますし、店内には防犯カメラもありますので、貼り替えの犯罪行為は絶対にしないでください。