防犯カメラリレー方式?

今年もハロウィンの季節になりました。ハロウィン関連の事件で思い浮かぶのが、2018年、渋谷で若者が暴徒化して軽トラックを横転させた事件です。この時に、「リレー方式」という言葉が大きく注目されました。
犯行現場直近のカメラで容疑者の外見を特定して、容疑者が移動する方向のカメラを次々に解析し、容疑者が特定されました。1台のカメラで終結するのではなく、次々とカメラをつないで行く様子をリレーに例えて、「リレー方式」と名付けたのです。
この事件は、警察が介入している犯罪捜査ですので、高度なレベルのお話ですが、一般住宅やマンション、ビルに導入している防犯カメラもこの「リレー方式」の概念が利用されているのです。

防犯カメラを繋いで移動軌跡を追跡
防犯カメラは設置台数が多ければ死角が減り、防犯効果が高まるのは言うまでもありませんが、予算やプライベートな事情から設置には制限があります。そこで、この「リレー方式」の概念でシステムを構築するのです。1台のカメラで映る範囲(守備範囲)を超えるところは、別のカメラの守備範囲で補う。チームとして補い合えば、効率よく防犯効果が高まるのです。
カメラだけでなく、日常生活や仕事など様々な場面でも、守備範囲を超えたものは他に委ねるという「リレー方式」の概念は使われているのではないでしょうか。
コロナの影響で今年のハロウィンはどうなるか分かりませんが、楽しくて穏やかなイベントになるといいですね。

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警察官歴8年、刑事歴21年のシニア 防犯アドバイザーが情報発信!
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