冬が近づき暗くなるのが早くなると親御さんは子供が犯罪に巻き込まれないかと心配になると思います。この記事では、子供を犯罪から守るために注意することと対策方法について記載します。
最も危険な時間帯は下校時!
子供が犯罪に巻き込まれる時間帯は下校時間の15時~17時頃が一番多いという調査結果が出ています。学校の下校途中や習い事に向かう途中など、午後1人になりやすい時間帯です。狙われやすい場所は、道路上、公園などの他、集合住宅のエントランスやエレベーターの他、自宅のドアを開けた瞬間に家に押し入られることもあります。不審者は子どもに優しく話しかけて警戒心を解くため、子供は危険人物と疑わずに答えてしまいます。一緒に遊ぼう、送ってあげるなどと語りかけて車に乗せようとしたり、道を聞くふりや、けが人がいるから助けてほしいなどと言って声をかけるケースもあります。
5つの約束
各警察署は『5つの約束』として下記の事を挙げています。是非、お子様と共有し犯罪に巻き込まれないように、お子様自身で自分の身を守れるようにしましょう。
- ひとりで遊びません
- 知らない人にはついていきません
- 連れていかれそうになったら大声を出す
- いつ・どこで・だれと遊ぶかをお家の人に伝える
- 友達が連れていかれそうになったら大人の人に知らせる
大阪府警察参考資料⇒https://www.police.pref.osaka.lg.jp/material/files/group/2/5yakusoku.pdf
地域の子どもは地域で守る
子供たちを犯罪から守るには地域の協力が不可欠です。都心部においては、地域社会の連帯意識が希薄になってきています。近所に住む住人の顔が分からなかったり、隣近所の人の名前が分からなかったりと、地域社会の犯罪を抑止する力が低下してきています。積極的に地域で協力し、子供たちを守るためには下記のような活動を実施することが大切です。
登下校時の見守り
子供110番の家の登録
ながら見守り(散歩しながら、買い物しながら・・・)
こども110番の家
子供たちが外出先で、なにかトラブルに巻き込まれそうになった時に助けを求められるように地域の方に協力してもらう取り組みの事です。協力家庭の玄関先などの目立つ場所に旗を掲げているので、子どもがトラブルなどに巻き込まれそうになった場合は助けを求めるように教えてあげてください。
犯罪被害を起こさない対策事例
道で声をかけられたら
- 『お菓子をあげるからついておいで』と声をかけられたら⇒『いりません‼』ときっぱり断り、逃げるか近くの大人に助けを求める。
- 『一緒に来てくれませんか?』と声をかけられたら⇒『お家の人に聞いてからにします』ときっぱり断り、その場から逃げるか、近くの大人に助けを求める。
- 『面白いゲームがあるから車に乗らない?』と車から声をかけられたら⇒『行きません‼』ときっぱり断る。車に連れ込まれないように車から距離を取り、近くの大人に助けを求める。
公園で声をかけられたら
- 一人で遊んでいる時に『かわいい子犬がいるから遊びにこない?』と声をかけられたら⇒『行きません‼』『いやです‼』ときっぱり断る。
- 植木が茂っているところをうろうろしている人がいたら⇒公園で見たことを警察や親に知らせる。
集合住宅で声をかけられたら
- 集合住宅の階段で『〇〇さんを知らない?』と声をかけられたら⇒『知りません‼』と答えすぐにその場を離れる。
- 離れてもまだついてきたら⇒『防犯ブザー』を鳴らす。
まとめ
子供自身が自分の身を守れるようにするには、防犯について家庭で話合い、危険を回避するためにどう行動すればいいかを子どもに理解させることが大切です。外出時にはいざという時のために防犯ブザーを携帯させることも有効です。
それでも不安であれば、地域の自治会などに防犯カメラの設置を相談してみてはいかがでしょうか?犯罪を防ぐために子どもを見守ることは大切ですが、常に目を向けるわけにはいきません。しかし通学エリアに防犯カメラがあるだけで犯罪を抑止でき、万が一犯罪が起きた時は犯人をいち早く特定することができます。子どもが犯罪に巻き込まれないように、家庭と地域で見守っていきましょう。
警視庁参考資料⇒https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/keihatutu_ru/kodomo.pdf
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記事執筆:セキュリティ総研 防犯ブログ編集部