全国各地の太陽光発電所が窃盗の標的に
近年茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の北関東を中心に太陽光発電所の銅線ケーブル窃盗被害が拡大しています。中には被害額が数か月で2億7,000万円に及んだ事例もあるようです。Yahoo!ニュースで取り上げられているテレ朝newsの記事に、千葉県内の太陽光発電所で200件盗難被害が起きたことについての他、茨城県で発生した太陽光発電所の動画が紹介されています。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6493686
Yahoo!ニュース
動画で紹介されていた犯人はカンボジア国籍の外国人男性で、太陽光発電所から電線500mを盗んだ疑いで逮捕されたようです。発電所担当者へのインタビューでは、犯人グループはケーブルを覆うカバーをこじ開けて全ての銅線を切り、その中から太いケーブルだけを選んで細かく区切って持ち出したそうです。太陽光発電所の立地は山の中や住宅地から離れているためほとんど人が通らないことと、規模が広いため死角ができることも窃盗被害が多く発生する理由と推測されています。
4年間で金属盗難被害は3倍に!
被害は太陽光発電所だけではありません。公園や河川敷に設置された水飲み場の蛇口や橋に飾られたブロンズ像までもが銅を狙った被害に遭いました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20240220/1070023473.html
NHK 茨城NEWS WEB
さらに京都府の木津川市では、JR大和路線の線路上で銅線の束が消失したことが発見され、7か所に渡って切断された跡があることから窃盗犯罪として捜査に及んでいるようです。
太陽光発電所をはじめ、公園、河川敷、線路と金属があればあらゆる所が狙われます。こんなにも金属が狙われる大きな理由は転売目的で、特に銅が買い取り業者に高額で買い取ってもらえるからだそうです。電気自動車や半導体に欠かせない銅は需要が高く、銅の価格の高騰は止まる気配がありません。脱炭素社会へ向けた取り組みへのニーズも銅の価格を高騰させる要因のようです。
銅資材への防犯対策
銅が存在するさまざまな場所に警備員を配置するのは難しいのが現状です。このことから金属窃盗犯罪の削減に向けた社会的な取り組みとして、金属の買取業者に対して銅を受け取る際に盗難品か問題がない資材かを見極めることが求められるようになりました。
買取業者にまかせるだけではなく、現場でできることは?
人件費がかかるために警備員を配置することが難しいのであれば、警備員の代わりをする威嚇機能搭載カメラを設置することは有効な手段の1つです。AI機能を使ってカメラが人と車を検知し、侵入ターゲットに対して音と光で威嚇をすると即時にスマートフォンにプッシュ通知が送信されます。マイク、スピーカーを内蔵した機種であれば、カメラに映る侵入者に対してスマートフォンで呼びかけることも可能です。威嚇機能は曜日と時間を設定できるので、夜間の時間のみ威嚇機能を作動させるなど現場に合わせてカメラを使って警備ができます。
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買取業者に盗難品が渡らない対策も重要ですが、その前に「盗まれない現場づくり」にできることがあります。
セキュリティ総研では犯罪を未然に防ぐ防犯を理念とし、犯人を威嚇撃退させるTiOCカメラシリーズのラインナップを取り揃えています。
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記事執筆:セキュリティ総研 防犯ブログ編集部
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